スイポテの中国語学習ブログ

中国語学科の大学生が語学学習、留学体験、資格勉強、新発見、食文化、異文化交流などをシェアします

失敗談から学ぶ中国語アルバイトのポイント

こんにちは、今回は、僕が初めてアルバイトをした時の話です。

国語学科の学生特有の失敗談についてまとめました。

この記事は昔の自分に向けて、「自分を責めすぎないでほしい」、「気持ちが少しでも軽くなってほしい」という思いで書きました。

この記事はこんな人におすすめです

  • 初めてのアルバイトが不安
  • ミスが多くて、迷惑をかけてばかり、うまくいかずに悩んでる
  • 中国語をアルバイトで生かしたいけど、どれくらいのレベルが必要なのか分からない

 

この記事を読み終えた読者の皆さんの心が、少しでも気持ちが軽くなって、自信が湧いてくるなら嬉しいです。また、中国語が使えて良かったという喜びも感じていただければ幸いです。

 

目次

失敗談

・日本人のお客さんに中国語で接客してしまった話

・中国語が聞き取れない!3選

价格?何それ?

エスカルゴあります?

寂しいわさび

 

嬉しい成功体験

・中国語で問題解決。中国語が使えたことで距離が近づいた!

カップルの注文ミス

クレーム対応も中国語で解決

手続きと店内案内はオール中国語で

 

まとめ

・適材適所

・中国語を生かすアドバイス

 

 

失敗談

日本人のお客さんに中国語で接客してしまった話

 

中国語の独学3年目のとき、大学の学費を貯めるために、アルバイトを始めました。(中国語力はHSK3級〜4級レベル)

 

1階が回転寿司で、2階がテーブル席になっているお店で、外国人観光客が全体の半分を占めます。

 

夕方の6時から9時までが特に忙しく、時間があっという間に過ぎるほどでした。

とにかく、ここでは「速さが!ある程度の質を保ちながら、お客さんを捌く。

お寿司作りも皿洗いも全てが速さ重視です😵‍💫

 

同時進行が苦手、お金を出してくれているお客さんに質の悪いものを出したくない、覚えるのに時間がかかる、などが理由で

「丁寧なのはいいけど、遅い!」

と先輩からよく怒られていました。



 

ある日、ホール業務を任されました。

仕事内容は

  • お客様の案内
  • 外で順番待ちする方への説明
  • 注文を聞く
  • お寿司や茶碗蒸し、味噌汁、ドリンクを運ぶ
  • バッシング
  • レジでのお会計

でした

 

その時間は、店の外にお客さんが増え、店内満席の状態でした。

お寿司の注文も止まることなく、忙しい状態です。

 

2階のテーブル席が空いたので、外のお客さんに説明しに行きます。

 

「2階はテーブル席で、回転寿司のシステムではありません。タブレットで注文するスタイルですがよろしいですか?」

と英語で説明しました。

「問題ないです」

と言うことで2階に案内し、また、1階の業務に追われます。

 

その後も、英語圏のお客さんに中国語圏のお客さんが次々に来店。

それぞれの言語で案内し続けます。

 

 

ホール作業中

4人家族のお客さんが、店内に入られました。

その時も1階は満席。

「お子さんは回転寿司を体験したいかな」

と思った僕は、先ほどの説明をしました。

 

 

中国語で...

 

 

ひと段落説明が終わり、お客さんの反応を伺うと、ポカーンとした表情で

「はい?」

 

「やらかした〜!すみません!」と心の中で叫びます。

すぐに、謝罪し日本語で説明し直しました。

 

入店すると、謎の言語で話し続ける店員がいるなんて奇妙すぎますよね。

和食のお店なのに、中国語で接客されるとは前代未聞です。



今では笑い話にできますが、当時は「やってしまった!」とバイトが終わっても深刻に捉えて落ち込んでいました。



3年後の今覚えば、「全然大丈夫」と自分に言ってあげられます。

留学中では

  • テレビやラジオに夢中の店員
  • 無言で笑顔のない接客
  • 機嫌の悪い接客
  • 炭酸抜けのコーラ
  • パサパサのコンビニおにぎり

などに出くわすこともありました。

(もちろん接客の良い方、美味しい料理、親しい世間話をしてくれる方もいました!)

 

「笑顔で丁寧な接客をしている皆さんは本当にすばらしい」と、日本に帰ってきてから強く感じました。

売ることだけを考えるんじゃなく、心からお客さんのことをもてなそうとしてくれる人たち、ありがとうございます!



 

中国語が聞き取れない!3選

この3つは、自分の語学力が不足していたために起きた、小話です。

 

价格?何それ?

お昼頃にやってきた、中国語で会話しているおばさまがた。

2階限定のメニューが気になるようです。

 

「1階のように、回転してません。タブレット注文です。」事前に中国語で調べて覚えているので余裕です。

 

すると、2階のテーブル席を自分の目で見てみたいご様子

2階まで案内します。

 

すると、

「1楼的菜和2楼的价格是一样的吗?」(1階と2階の料理の値段は一緒なん?)

 

jia ge?」(え、それ習ってない単語や🤯)

 

その後、おばさまも頑張って説明してくれ、价钱という単語を聞き取りました。

 

銭?ああ!値段のことか

「一样的。没问题。」(大丈夫です、同じです)

 

 

つめが甘かった時の話でした。

外国語は相手の発言が聞き取れるかが肝ですね

 

 

エスカルゴあります?

こちらは、中国人の青年のお客さん。

「这里有蜗牛的菜吗?」エスカルゴの料理ってある?)

 

寿司屋で、エスカルゴ?蜗牛ってかたつむりとして習ったけど。食べるもの?

 

確信を持てないでいると、翻訳した日本語と写真を見せてくれました。

エスカルゴでした。

 

「这家没有蜗牛的菜」(売ってないです)

でおしまいです。

 

エスカルゴの料理について知らなかった僕が体験した、異文化を感じたのできごとでした。

 

その後の中国留学で、ザリガニや食用タニシを食べることになるとは、このとき誰がよ予想できるでしょう。

 

寂しいわさび

中国人のお姉さんに呼ばれました。

 

芥末在哪儿呢?」(わさびってどこにあるの?)

え、早口!しかも芥末(jie4 mo)ってなんやったっけ。

 

「ji4mo4?(寂寞)」(寂しい?)

最近習った単語が口から出てきました。

 

「哈哈哈 他说寂寞」(はははは、寂しいって言ったよ)

と一緒に来た友達と軽く笑われます。悔しい!恥ずかしい😖

 

最後にわさびはレーンの上にあると教えると、ありがとうと言ってくれました。

 

言い間違えて笑われる経験が、言語を学ぶ強いモチベーションに変わった瞬間です。

 

嬉しい成功体験

中国語で問題解決。中国語が使えたことで距離が近づいた!

 

カップルの注文ミス

その日は、2階席に、中国人のカップルが。

同期のホールの子が、キッチンに入ってきて、

「中国語で話してたっぽい。対応お願い!」

 

席まで行くと、どうやらタブレットを中国語設定に変えた後、注文できているか気になり、同じものを2回注文してしまったようです。

 

注文を一人前ずつに変更し、問題ないことを伝えました。

 

お客さんは笑顔で

ありがとう、助かった

と言ってくれました。

 

言語を使って、問題を解決できた!やった!

店員とお客さんのかけ橋になれ、達成感がありました。

 

クレーム対応も中国語で解決

これは、留学に行く前で、今から2年前の話。

スポーツジムでアルバイトをしていました。

 

ある日、引き落としで謎の明細があるという問題で、中国人の利用者さんが、ムッとした様子でやってきました。

まずは英語で、話しかけられます。

そのあと、席に案内したとき、スマホの設定が中国語だったので、中国語でのやりとりが始まりました。

  • 料金の確認
  • 明細の詳細
  • 機械上のバグ

など

最初は機嫌が悪かったのが、最後には

「中国語がうまいなあ。僕は上海の大学で教師をしてたんだ。留学で何かあったら連絡してきて。」

と言っていただけました。

 

相手の母国語ができると、ここまで距離が近づくことができるのかと、新たな発見です。

 

手続きと店内案内はオール中国語で

こちらもジムでの話です。

ジムの入会手続きやマシンの使い方、施設の案内で、中国人の利用者さんには中国語で説明していました。

 

「有酸素と無酸素どっちが痩せるの?」

「何時くらいが混んでる?」

「このマシンはどこに効果的?」

などの質問にも答えます。

 

相手も笑顔になってくれて、入会する人も増えました。

中国語をここまで使いこなせるようになると、楽しくなってきます。

 

体を鍛えるのが趣味で、中国語でトレーニングの動画を見ているのが役に立ちました。

HSK6級に合格した後でした。

 

まとめ

 

適材適所

誰にでも失敗はつきもの。

そのミスは、まだ入りたてで慣れていないのか、それとも向いていないのかを見極めましょう。

継続してもできないことがあります。

 

僕は、ゆっくりと、1人1人に対して丁寧に接客することが向いていました。

 

なので、あなたの才能は違う環境できっと生かせます!

失敗しても、将来のネタにしちゃいましょう〜

 

中国語を生かすアドバイス

  • HSK4級でも難しいので、アルバイトのために口語とリスニングを磨く
  • その場で使う接客フレーズ、専門用語を覚える(寿司屋なら魚の名前や料理名、数字の数え方/ジムなら運動に関する単語)
  • ポップを作って、お客さん自身に読んでもらう(効率化)
  • リスニング力を鍛える(速さ対策で、子供が見る中国のアニメを2倍速で聞き流し)

 

いかがでしたか?

 

「私も十分頑張れてる」

「もうちょっと肩の力を抜いてもいいや」

「私はどんなところで輝けるかな?」

「外国語を話せるようになりたい!」

と感じてもらえたらなによりです。

 

ここまで、読んでいただきありがとうございました。

下次见!

 

 

 

おさかな料理の定期便 BonQuish(ボンキッシュ)

 

 

中国語のスピーチ大会で1位を取るコツ 評価ポイントと気をつける点まとめ 【実体験】

こんにちは、中国語学科の大学生です。

中国語を7年間学んできたので、これまでの経験が誰かの役に立てればいいなと思いこのブログを始めました。

 

このブログでは、親戚に中国語を話す人がまったくゼロの環境から、どのように中国語を身につけたのか、また、大学での授業の様子留学体験などを紹介します。

 

中国語を学んだことがない方や中国語をいま勉強している方へ、学習方法のコツHSKの対策などでお手伝いができれば幸いです。

 

今の自分はというと、

HSK6級に合格スピーチ大会に2度出場し最優秀賞に選ばれる日常会話の中国語を理解して話せる広州への8ヶ月の留学経験があります。

 

7年前の僕ならまったく想像できないほどに成長し、中国語と深く関わった人生を過ごしてきました。

 

外国語の勉強に取り組んだ人の世界をブログを通してぜひ味わってみてください。

今回の記事では、

初めて中国語の朗読大会に出場し、最優秀賞を頂けたときのことについてまとめます。

 

スピーチ大会は、2種類の部門があります。

  1. 決まった原稿を読む朗読部門
  2. 自分で文章を考え、内容を暗記して発表するスピーチ部門。(スピーチ部門には発表後、中国語での質疑応答があります。)

 

僕が初めて参加したのは、1つ目の朗読部門になります。

なので、今回は朗読部門にフォーカスして、記事を進めます。

 

目次

・評価される点

・本番の感想

・改善点と応用

 

評価される点

まずは、スピーチなど人前で発表するときに気をつける点です。

この基本を気にしていない方が意外とたくさんいるので加点に繋がります。

 

それは、声の大きさです。

 

人前で何かを話す時に、緊張してしまう気持ちはとてもよく分かります。

「注目されて恥ずかしい」、「失敗しちゃったらどうしよう!」という恐怖もありますよね。

小さな声なら、ミスしたとしても、目立たずに気づかれないかもしれません。

 

しかし、重要なのは、相手にきちんと聞いてもらうことです。

失敗は誰にでもあります。どれだけ練習していても、ミスする時はあります。でも、そんな自分を責めずに「こんな自分も可愛いやんと軽く捉えてください。

 

そして、自分のことを考えすぎるよりも、「聞き手の人に、どうすれば気持ちよく聞いてもらえるのか」を重視してみてはいかがですか。

 

そうすれば、自然と、ミスする自分を想像しなくなるでしょう。

頭の中は、聞き手の人が、笑顔で自分の発表を聞いてくれている情景でいっぱいです。

 

やはり、本質はなんと言っても

意識を聞き手に向けること

 

ちなみに、大きな声を出すことで、精神的な不安や体の緊張を和らげるメリットもあるようです。大きな声で、堂々と発表できれば最高ですね!

 

参加賞のパンダ

 

次は、中国語においての評価ポイントを解説します。

優先度

  1. ピンインの発音と声調の正しさ
  2. 文の区切り方と流暢さ
  3. 表現力
  4. 暗記力

 

1つ目が大事な理由は、聞き手に正しく内容を理解してもらうためです。

 

日本語でも50音の発音が正しくできていないと、単語が理解できないはずです。

 

「花とファナ」、「キュリと栗?きゅうり?」など、少し大袈裟すぎると感じるかもしれませんが中国語ではこんな感じです。

 

ピンインを正しく発音できるようになることが意思疎通のために最低限必要だと感じます。

 

声調が正しくない外国人は、留学でたくさん見てきました。しかし、話している状況と文全体を判断すれば意味は意外と推測できるんです。

 

ただ、スピーチ大会ですので、声調も含めて正しく発音できるようになるまで練習しましょう。

 

四声の組み合わせは、全部で19通り!

 

慣れるまで時間ががかりますが、きっと習得できます。体に染みつくまで、徹底的に覚えちゃいましょう!

 

 

個人の感覚ですが、朗読の部では、この1つ目が完璧にできると、それだけでかなり上位にいけます。

 

2つ目が大事な理由は、聞き手の負担を減らし(文の区切り方)どれだけ練習したのか(流暢さ)が伝わるからです。

日本語でも、文の中で区切る場所は決まっていますよね。中国語だと、漢字はどれとどれがセットで1つの単語なのかを確認し、意味の切れ目で区切ります

 

流暢さについては、

よく噛んだり止まったりしては、減点されます。

反対に、ロボットのように、一言一句間違えず、早口で読み進めるのもよくありません。

ここでも

相手に気持ちよく聞いてもらうこと

を忘れないでください。

 

スピーチ後の一杯٩( ᐛ )و

 

3つ目は、少し応用になります。

1と2が、十分だと思ったら意識してみてください。

朗読の部では、この点まで意識してる方は少なかったです。

僕は、大学の中国人の先生から指導を受けていたのですが、この表現についても、教えていただきました。

 

悲しみや不安は暗く読み決意ができた部分で少しずつ明るく元気になっていくという感じです。

 

図書館の子供の読み聞かせを想像してみてください。

聞いている子供は、読み手の読み方や緩急によって、その世界に引き込まれ、最後までワクワクしながら聞いています。

 

どのような読み方が、

聞き手を飽きさせないもっと聞いていたい

と思ってもらえるのかを自分なりに考えれたら素敵です。

コツ

一文の中で強調して読む単語を探して、マークする。その単語を強く読む。

 

4つ目は、原稿の暗記です。

これは、加点のために行いました。

暗記は最低でも1週間は必要です。

原稿の覚え方は、別の記事にまとめます。

本番で頭が真っ白になる可能性がある場合は、暗唱せず朗読にして、表現力を磨く方を優先しましょう。

 

本番

本番では、まだ完全に覚えている自信はなかったのですが、一か八かで暗唱しました!

ここまで準備してきて、原稿を読むのは逃げじゃないか、後悔するんじゃないかと感じたからです。

失敗してもいいから、挑戦してみようと行動しました。

自分なら絶対できる!

名前が呼ばれ、前に立ち、話し始めます。

話す速度と声の大きさは意識できていました。緊張で早口になるところをぐっとこらえてゆっくり話します。

目線は、聞き手の顔を見る余裕がなくて、真っ直ぐ後ろの壁を見ていました。(改善点)

 

結果、最後まで内容を忘れることなく、無事に読み切ることができました。失敗しても原稿は見れますし、挑戦のある人生の方が楽しいです!

 

改善点と応用

審議の結果、朗読の部で1位を取ることができました。

審査員の方から、「中国語の発音がよくできていた」と褒めていただきました。また、「次は、より感情を込めることができたら、さらに良くなる」とアドバイスをいただきました。

自分の中では、感情はかなり込めて読んだつもりでしたがまだまだ足りないようです。1年後のスピーチ大会でもこの点には相当苦戦し、留学を終えてからやっと言ってる意味が理解できました。

 

今後の発表では、声のトーンや速度を変える表情を管理するその場を楽しむ、を更なる応用にします!

 

1年後のスピーチ大会についても、今後まとめていきます。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

少しでも、お役に立てれば幸いです。

下次见!

 

中国専用ポケットWiFiルーター

 

 

中国語学習の道 中国語学科1年生の目標と授業の様子 【留学に向けて】

こんにちは。中国語学科の大学生です。中国語を7年間学んできたので、これまでの経験が誰かの役に立てればいいなと思いこのブログを始めました。

 

このブログでは、親戚に中国語を話す人がまったくゼロの環境から、どのように中国語を身につけたのか、また、大学での授業の様子留学体験などを紹介します。

 

中国語を学んだことがない方や中国語をいま勉強している方へ、学習方法のコツHSKの対策などでお手伝いができれば幸いです。

今の自分はというと、

HSK6級に合格スピーチ大会に2度出場し最優秀賞に選ばれる日常会話の中国語を理解して話せる広州への8ヶ月の留学経験があります。

7年前の僕ならまったく想像できないほどに成長し、中国語と深く関わった人生を過ごしてきました。

外国語の勉強に取り組んだ人の世界をブログを通してぜひ味わってみてください。

前回の記事では、

国語学習の進展最初に入学した大学の授業ある先輩との出会いの3つの項目について書きました。ぜひ、そちらもご覧ください。

今回の記事では、中国語学部の大学についに合格、大学生活の抱負や達成目標をどう設定したか、また、授業の様子をシェアします。

 

目次

・大学生活4年間の抱負

・第一目標は留学!

・授業と独学、放課後時間の使い方

・HSK4級と5級に合格

 

大学生活4年間の抱負

当時の記録を読み返すと、外国語を学習する動機が書かれていました。

それは、将来、中国で仕事をして生活するために、言語の運用能力を高めること。具体的にはHSK6級の取得会話力は母国語以上のレベルを目指すと記してます。目標がとてつもなく高いです、、

実際、学んでいて分かりますが、母国語以上の語彙力を身につけるのはかなり難しいです。中国語の本を1ページ読んだとき、「辞書無しで内容を全て理解できる日はいつになるんだろう」と今でも感じています。

 

また、動画編集やデザインなどの中国語以外のスキルを身につけたいとも考えていました。それらのスキルを活かして企業に就職し、経験を積んだ後、独立するという計画を立てていました。

 

プランBは、中国の大学生に日本語を教える教育者になることでした。言語の細かなニュアンスを詳しく学んできた経験と、日本語を学ぶ中国人の友人から、「教えるのがわかりやすい!」と言ってもらえたことから、人の役に立てるかもしれないと思い始めていました。

第一目標は留学!

僕が入学した大学は、留学制度があり、帰国後に単位変換が可能で、4年で大学を卒業できます。また、条件を満たせば返済不要の奨学金ももらえます。本当に自分にぴったりの学校です。

この大学は、前の大学を退学し、新たに受験を決意してから、中国語学部のある学校のパンフレットを集め、すみからすみまで読んで決めた大学です。

もし、今、進路に悩んでいる方がいれば、自分が満足できるように徹底的に調べて、自分の意志で選択してみてください。周りの意見も大事ですが、自分で決めた選択なら責任をもてます。もし、うまくいかなかったとしても、誰のせいでもありません。改善する工夫をするのみです。この選択した数々の経験は自分に蓄えられて、また次に何かを選択するときにきっと役に立ちます。

 

この学校を選んだからには、「絶対に留学に行く!」という強い意志がありました。しかし、誰でもいけるというわけではありません。志望動機留学計画の作成筆記試験口頭試験面接を行い、点数の高い人のみ、その資格を得られます。

入学当時、選択できる最短の時期は、2年生の秋から3年生の夏までの1年間の留学でした。出発の1年前に当たる、1年の秋ごろにテストが予定されていました。入学してすぐ、秋の試験に向けての奮闘が始まったのです。

授業と独学、放課後時間の使い方

中国語を学ぶ授業の数は、中国語学部なので当然ですが、かなり増えました。前の大学では週に4コマほどの中国語の授業がありましたが、この大学では、週に7コマ以上でした。めちゃくちゃ嬉しかったです。

中国語の文法や会話、リスニングに読解、作文など各能力を伸ばせます。1年生の授業の大半が中国語の運用能力を高めることでした。クラスには、中国語を初めて習う人、中国人とハーフの人、中国語を高校で学んでいた人がいて、中国語のレベルはみんなそれぞれ差がありました。

 

2コマはレベルを選択でき、1番上のクラスに挑戦しました。クラスの半分が中国語が堪能でした。正直、ついていくのに必死でした。HSK5級のレベルが必要だったかもしれません。その授業の予習と復習は絶対に欠かせません。もし、予習していかないと、漢字を見て発音できなかったり、当てられたときに答えられません。毎授業ヒヤヒヤしてました。

 

他の授業は、初めて中国語を学ぶ人に合わせた内容になっていました。なので、留学のための勉強は主に放課後に行いました。留学の筆記試験の過去問を見ると、HSK4級から5級くらいのレベルでした。

HSK4級と5級に合格

入学前の3月27日に4級の試験に合格しました。HSK4級が完全独学の最後の記録です。

3級のときと同様に、単語を覚えて、例文から、文法と使用例を学びました。過去問からは、どんな風な問題が出るのかのみ確認しました。

 

というのも当時は、資格に合格するために中国語を学ぶという発想ではありませんでした。なので、テクニックは学んでいません。あくまで使える中国語を身につけたいとの思いが強く、実力の確認のために、HSKを受けていました。

なので、学んだことが定着するまでじっくりと時間をかけていました。「相手に聞き取ってもらえるように、正しい声調で覚える。簡体字の漢字も書ける。問題の音声のような整った中国語以外も聞き取れるようになること」を目指しました。

 

これの考え方は役に立ちました。基礎をしっかり固めることで、「発音がきれい」と言ってもらえたり、意思が正確に相手に伝わります。中国語の発音は、最も大切な要素です。実践で使える中国語を身につけるためにも、慌てずに1歩1歩着実に前に進むことこそが実は近道になったりします。

HSK5級は、夏休み明けに合格しました。スコアも4級のときより1点高く!そのときの勉強方法は長くなるのでまた別の記事にします。

 

ここまで、読んでいただきありがとうございました!

下次见!

スマホとパソコンで資格学習

 



中国語学習の道 大学入学後と空白の2年編

こんにちは。中国語学科の大学生です。中国語を7年間学んできたので、これまでの経験が誰かの役に立てればいいなと思いこのブログを始めました。

 

このブログでは、親戚に中国語を話す人がまったくゼロの環境から、どのように中国語を身につけたのか、また、大学での授業の様子留学体験などを紹介します。

 

中国語を学んだことがない方や中国語をいま勉強している方へ、学習方法のコツHSKの対策などでお手伝いができれば幸いです。

今の自分はというと、

HSK6級に合格スピーチ大会に2度出場し最優秀賞に選ばれる日常会話の中国語を理解して話せる広州への8ヶ月の留学経験があります。

7年前の僕ならまったく想像できないほどに成長し、中国語と深く関わった人生を過ごしてきました。

外国語の勉強に取り組んだ人の世界をブログを通してぜひ味わってみてください。

前回の記事では、

僕が中国語に出会ったきっかけ高校2年間の独学初めてのHSK取得の3つの項目について書きました。ぜひ、そちらもご覧ください。

 

今回の記事では、

英語と中国語を学べる大学へ入学し、どんな大きなターニングポイントを迎えたのか。そして、空白の2年間とは何のことなのか、中国語との関係を含めて書いていきます。

 

目次

・中国語学習と進展

・授業は英語8割中国語2割!?

・ある先輩との出会い

 

国語学習と進展

大学の合格発表から、高校卒業までの間は、変わらず中国語の独学を続けていました。キクタンのレベルもひとつ上がり、中国語検定4級レベルのものを使い始めました。他の2冊は空いてる時間に少しづつ、興味が湧いたときだけ見るようにしていました。

リスニング力が一番弱く、学んだ単語でも耳で聞くと、音と意味が結びつかなかったり、文になると全く聞き取れない状態でした。

 

いっぽう、中国武術への気持ちは少しも衰えませんでした。中国武術詠春拳を習っている中国の友人とオンラインで知り合いになりました。今思えば良い縁があったなあと感じます。練習の様子や型の動きをたまにシェアしてもらえるようになりました。

その時のやりとりは中国語で、簡単なチャットができるようになっていました。

青龍刀や棍

木人椿

友人の先輩

映画や漫画の中で見た武術を、同じくらいの歳の子が学んでいる!中国語での解説が少し分かり、質問もできるようになった!勉強した言語が実践で使えたときの喜びは、大きなやりがいになりました。

 

授業は英語8割中国語2割!?

大学入学時の英語力は、英検2級でした。英語に力を入れた高校で3年間過ごしました。中学生の頃、英語を熱心に学びたいということで、その高校を選びました。

ただ、新生活を目の前にしている僕の心は、中国語でいっぱいでした。「ついに、中国語を授業で学べる!」「中国人の先生からネイティブの中国語を教わる!」

はりきって、教科書の予習とHSK4級合格に向けて新しい単語を学んでいました。

このときの勉強法

左の紙に、簡体字、読み方のピンイン、日本語の意味を書きます。他の紙で隠せば、自分専用の単語リストになります。

ピンインをだけを見て、簡体字や意味を推測したり(リスニングのため)、簡体字を見て、ピンインと意味を推測(音読と読解のため)したりできます。

 

右の紙は例文を書いたりしてメモとして使います。ルーズリーフの行はもう少し広めのものを使う方がいいです。漢字を大きく綺麗に書けます。

英語はというと、このときすでに興味が薄れていました。というのも個人的に英語の壁を感じていたからです。カタカナを覚えるのが苦手で、英単語を時間をかけないと覚えられなくなりました。世界史に至っては、赤点を取ってしまうほどでした。

では、なぜ英語と中国語が学べる大学に行ったのかというと、「中国語ができるだけだと将来の選択肢が減るし、2言語できれば無敵だ」という周りの意見に従ったからでした。

 

実際に、授業が始まってみると、中国語の授業は期待した通り。とっても楽しくわくわくする!英語の授業では、先生はすべて英語で話し、プリントとスライドも英語、意見は必ず英語で発言をする。グループワークも日本語禁止でした。

 

予習と復習は英語がメインになり、中国語を学ぶ時間が減っていきました。

次第に授業にも出席しなくなっていきました。

 

ある先輩との出会い

せっかく大学に合格したのに、中国語をもっと学びたいというだけで、中国語を専門で学べる大学に行こうと考え始めました。

そんな思いを打ち明けると、同じ学部の先輩、2人の方に思いとどまるように説得されました。「休学することもできる」「自分も2ヶ国語学んで本当によかった」と親身に一緒に考えてくれます。当然の意見だと思います。

そんな時に、近くにいたもう一人の先輩が意見を求められると、「いいと思う好きなことしてみたら」と言ってくれたのです。

「そんな無責任な」と感じるかもしれませんが、その先輩は入学式で学部代表で英語のスピーチを任されており、人間性も尊敬できる方でした。ただ、発言には、決断するなら自分を信じて最後までやり切れという思いが含まれている気がしました。

 

そうして背中を押された僕は、もう一度大学を受験しなおすことを決めたのです。

思い返せば、人生の中で、自分が心から決断したのはこれが初めてだったのかもしれません。ここが、僕のターニングポイントでした。

その後、参考書を買って、準備したのですが不合格。

これではダメだと1年後、きちんと塾に通い、毎日課題をこなし、過去問を解き続けました。

 

そうして迎えた試験当日、会場に一番最初につきました。

「落ちてまた1年受験勉強をするなんてもう嫌だ!」というプレッシャーのなか、全力を尽くした結果、希望した大学に無事、合格することができました!

最後まで自分を信じ切れて本当によかったです。

しかし、大事なのはこれから。大学でどんな生活をおくるのかです。

遊ぶだけになれば本末転倒です。

 

次の投稿では、大学1年生のときの目標や授業の様子について書いていきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

下次见!

 

 

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中国語学習の道 高校生編

こんにちは、中国語学科の大学生です。

中国語を7年間学んできたので、これまでの経験が誰かの役に立てればいいなと思いこのブログを始めました。

 

このブログでは、親戚に中国語を話す人がまったくゼロの環境から、どのように中国語を身につけたのか、また、大学での授業の様子留学体験などを紹介します。

 

中国語を学んだことがない方や中国語をいま勉強している方へ、学習方法のコツHSKの対策などでお手伝いができれば幸いです。

 

第一回目の記事では、僕の中国語との出会いから今までの7年間、どのような道を歩んできたのかについて、高校生編の2年間をシェアします。

 

今の自分はというと、

HSK6級に合格スピーチ大会に2度出場し最優秀賞に選ばれる日常会話の中国語を理解して話せる広州への8ヶ月の留学経験があります。

 

7年前の僕ならまったく想像できないほどに成長し、中国語と深く関わった人生を過ごしてきました。

 

外国語の勉強に取り組んだ人の世界をブログを通してぜひ味わってみてください。

それでは、高校生編の内容は以下の3つです。

目次

・中国語への興味

・中国語の独学

・初めてのHSK取得

 

中国語への興味

7年前、英語学習に興味があった高校2年のとき、中国語の独学を始めました。

 

カンフー映画中国武術にはまっていた当時は、中国語の主題歌をカタカナのふりがなを見ながらよく歌っていました。

 

たしかジャッキーチェンのポリスストーリーの主題歌です。(後に分かったのですが、歌は広東語で歌われているので実は今でも正しい発音では歌えません)

 

学校から帰ると、一本香港のカンフー映画を見て、体を鍛えるというのがルーティンでした。

中国武術を独学ながら学び、八極拳太極拳詠春拳を練習していました。

また、八極拳をテーマにした漫画である「拳児」にも夢中になりました。

高校生の主人公、拳児中国武術を学び、中国語を学び、中国で消息不明の祖父を探しに行くというストーリーです。

異国の音楽を歌えて、武術の技を体が少しずつ覚えていく、大きな達成感を感じたことを覚えています。

 

外国語を学ぶ動機や興味をもつきっかけは人それぞれですが、自分にとってのきっかけは、中国武術カンフー映画でした。

言語以外にその国の食文化やアニメ、伝統文化、書道、漢服などに興味があると、言語を学ぶ意欲も強くなりますし、交流するときの話題になります。

 

中国語の独学

高校の通学は、電車で30分ほどかかるので、HelloChinneseというアプリを使って少しずつ学び始めました。

休み時間はキクタン中検準4級レベルの単語集を買って、漢字読み方例文をノートに写していました。

新しいことを学ぶのはとても新鮮です。

昨日聞き取れなかった単語が今日は聞き取れる。」「中国の簡体字が書けるようになる。」「同じアジアでも日本と異なる文化を知る。

毎日少しずつ成長していく自分が好きになりました。

英語に特に力をいれて学んでいた僕は、英語と比較すると、中国語はかなり学びやすい言語だと感じました。

 

例えば

機会のは、中国語の簡体字では、と書きます。(中国語でつくえは桌子です)

日本の漢字にもあるので馴染みやすいです。

読み方は、jiの1声です。ジーと読みます。(声調は1〜4と声調がない軽声の合計5種類あります)

 

他の単語を見てください

機会/机会 ji1 hui4

飛行機/飞机 fei1 ji1

空港/机场 ji1 chang3

航空チケット/机票 ji1 piao4

ロボット/机器人 ji1 qi4 ren2

洗濯機/洗衣机 xi3 yi1 ji1

 

共通点が見つかりましたか?

机という漢字は色々な単語に使われますが、発音は全て同じです。

例外のある漢字も少しありますが、大抵の場合、ひとつの漢字にはひとつの発音しかありません。

なので、単語を覚えれば覚えるほど、暗記の負担が減っていきます。

 

他にも、

食堂 商店 首都 世界 健康 努力

中国語の漢字と意味が日本語と同じ場合も多いです。

 

このように中国語の読み書きの習得は、日本人にとって有利な部分がかなりあります。

初めてのHSK取得

独学を一年続けて、HSKの3級を受けました。

300点中290点とハイスコアを取ることができました。(180以上で合格)

3級のレベルは大学の第二外国語として1年半学んだ程度で、600単語の基礎的な単語と文法の知識を習得した程度だそうです。

好きこそものの上手なれ」が実証され、とても嬉しかったです。

 

HSK3級の内容にスピーキングは含まれていませんでした。

なので、発音声調意味を正しく理解し、簡単な文章を作れるようになれば、筆記と並び替えは難なく解けました。

リスニング力を磨くのは、少しコツがいるのでまた別の記事にまとめます。

 

 

高校3年生になると、今後の進路について考えるようになりました。

英語の成績が良かったので推薦をいただくことができました。

面接も通り、英語と中国語を学べる大学へ行くことが無事に決まったのですが、その大学で大きなターニングポイントを迎えることになったのです。

 

次の投稿では、大学入学後と空白の2年について、中国語との関係を含めて書いていきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

下次见!

 

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