こんにちは、中国語学科の大学生です。
中国語を7年間学んできたので、これまでの経験が誰かの役に立てればいいなと思いこのブログを始めました。
このブログでは、親戚に中国語を話す人がまったくゼロの環境から、どのように中国語を身につけたのか、また、大学での授業の様子や留学体験などを紹介します。
中国語を学んだことがない方や中国語をいま勉強している方へ、学習方法のコツやHSKの対策などでお手伝いができれば幸いです。
今の自分はというと、
HSK6級に合格、スピーチ大会に2度出場し最優秀賞に選ばれる、日常会話の中国語を理解して話せる、広州への8ヶ月の留学経験があります。
7年前の僕ならまったく想像できないほどに成長し、中国語と深く関わった人生を過ごしてきました。
外国語の勉強に取り組んだ人の世界をブログを通してぜひ味わってみてください。
今回の記事では、
初めて中国語の朗読大会に出場し、最優秀賞を頂けたときのことについてまとめます。
スピーチ大会は、2種類の部門があります。
- 決まった原稿を読む朗読部門。
- 自分で文章を考え、内容を暗記して発表するスピーチ部門。(スピーチ部門には発表後、中国語での質疑応答があります。)
僕が初めて参加したのは、1つ目の朗読部門になります。
なので、今回は朗読部門にフォーカスして、記事を進めます。
目次
・評価される点
・本番の感想
・改善点と応用
評価される点
まずは、スピーチなど人前で発表するときに気をつける点です。
この基本を気にしていない方が意外とたくさんいるので加点に繋がります。
それは、声の大きさです。
人前で何かを話す時に、緊張してしまう気持ちはとてもよく分かります。
「注目されて恥ずかしい」、「失敗しちゃったらどうしよう!」という恐怖もありますよね。
小さな声なら、ミスしたとしても、目立たずに気づかれないかもしれません。
しかし、重要なのは、相手にきちんと聞いてもらうことです。
失敗は誰にでもあります。どれだけ練習していても、ミスする時はあります。でも、そんな自分を責めずに「こんな自分も可愛いやん」と軽く捉えてください。
そして、自分のことを考えすぎるよりも、「聞き手の人に、どうすれば気持ちよく聞いてもらえるのか」を重視してみてはいかがですか。
そうすれば、自然と、ミスする自分を想像しなくなるでしょう。
頭の中は、聞き手の人が、笑顔で自分の発表を聞いてくれている情景でいっぱいです。
やはり、本質はなんと言っても
意識を聞き手に向けること
ちなみに、大きな声を出すことで、精神的な不安や体の緊張を和らげるメリットもあるようです。大きな声で、堂々と発表できれば最高ですね!
参加賞のパンダ
次は、中国語においての評価ポイントを解説します。
優先度
高
- ピンインの発音と声調の正しさ
- 文の区切り方と流暢さ
- 表現力
- 暗記力
低
1つ目が大事な理由は、聞き手に正しく内容を理解してもらうためです。
日本語でも50音の発音が正しくできていないと、単語が理解できないはずです。
「花とファナ」、「キュリと栗?きゅうり?」など、少し大袈裟すぎると感じるかもしれませんが中国語ではこんな感じです。
ピンインを正しく発音できるようになることが意思疎通のために最低限必要だと感じます。
声調が正しくない外国人は、留学でたくさん見てきました。しかし、話している状況と文全体を判断すれば意味は意外と推測できるんです。
ただ、スピーチ大会ですので、声調も含めて正しく発音できるようになるまで練習しましょう。
四声の組み合わせは、全部で19通り!
慣れるまで時間ががかりますが、きっと習得できます。体に染みつくまで、徹底的に覚えちゃいましょう!
個人の感覚ですが、朗読の部では、この1つ目が完璧にできると、それだけでかなり上位にいけます。
2つ目が大事な理由は、聞き手の負担を減らし(文の区切り方)、どれだけ練習したのか(流暢さ)が伝わるからです。
日本語でも、文の中で区切る場所は決まっていますよね。中国語だと、漢字はどれとどれがセットで1つの単語なのかを確認し、意味の切れ目で区切ります。
流暢さについては、
よく噛んだり止まったりしては、減点されます。
反対に、ロボットのように、一言一句間違えず、早口で読み進めるのもよくありません。
ここでも、
相手に気持ちよく聞いてもらうこと
を忘れないでください。
スピーチ後の一杯٩( ᐛ )و
3つ目は、少し応用になります。
1と2が、十分だと思ったら意識してみてください。
朗読の部では、この点まで意識してる方は少なかったです。
僕は、大学の中国人の先生から指導を受けていたのですが、この表現についても、教えていただきました。
悲しみや不安は暗く読み、決意ができた部分で少しずつ明るく元気になっていくという感じです。
図書館の子供の読み聞かせを想像してみてください。
聞いている子供は、読み手の読み方や緩急によって、その世界に引き込まれ、最後までワクワクしながら聞いています。
どのような読み方が、
聞き手を飽きさせない、もっと聞いていたい
と思ってもらえるのかを自分なりに考えれたら素敵です。
コツ
一文の中で強調して読む単語を探して、マークする。その単語を強く読む。
4つ目は、原稿の暗記です。
これは、加点のために行いました。
暗記は最低でも1週間は必要です。
原稿の覚え方は、別の記事にまとめます。
本番で頭が真っ白になる可能性がある場合は、暗唱せず朗読にして、表現力を磨く方を優先しましょう。
本番
本番では、まだ完全に覚えている自信はなかったのですが、一か八かで暗唱しました!
ここまで準備してきて、原稿を読むのは逃げじゃないか、後悔するんじゃないかと感じたからです。
失敗してもいいから、挑戦してみようと行動しました。
自分なら絶対できる!
名前が呼ばれ、前に立ち、話し始めます。
話す速度と声の大きさは意識できていました。緊張で早口になるところをぐっとこらえてゆっくり話します。
目線は、聞き手の顔を見る余裕がなくて、真っ直ぐ後ろの壁を見ていました。(改善点)
結果、最後まで内容を忘れることなく、無事に読み切ることができました。失敗しても原稿は見れますし、挑戦のある人生の方が楽しいです!
改善点と応用
審議の結果、朗読の部で1位を取ることができました。
審査員の方から、「中国語の発音がよくできていた」と褒めていただきました。また、「次は、より感情を込めることができたら、さらに良くなる」とアドバイスをいただきました。
自分の中では、感情はかなり込めて読んだつもりでしたがまだまだ足りないようです。1年後のスピーチ大会でもこの点には相当苦戦し、留学を終えてからやっと言ってる意味が理解できました。
今後の発表では、声のトーンや速度を変える、表情を管理する、その場を楽しむ、を更なる応用にします!
1年後のスピーチ大会についても、今後まとめていきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
少しでも、お役に立てれば幸いです。
下次见!